国民年金保険料はクレジットカード払い可能?メリットは?

自営業やフリーランスの方は、国民年金第一号被保険者として、毎月、国民年金保険料を支払っていると思います。現在(平成29年)の国民年金保険料は、1ヶ月16,490円です、年間にすると約20万円、もし夫婦とも国民年金第一号被保険者だとすると、実に年間40万円近い保険料を支払うことになります。結構な金額ですよね。

これだけ高額だと、国民年金保険料をクレジットカードで支払って、ポイントを貯めたいと考える方もみえると思います。

そこで、今回は、そもそも、国民年金保険料をクレジットカードで支払えるのか?支払える場合どのように手続きするのか?クレジットカード払いと現金払いどっちが得なのか?このあたりを解説していきたいと思います。

国民年金保険料をクレジットカードで支払うことは可能!ただ手続きは必要

国民年金保険料を、クレジットカードで支払うことは、可能です。

ただ、クレジットカード払いを希望する場合は、以下の「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」という書類を年金事務所に提出しなければなりません。この書類は年金事務所で手に入れることもできますが、こちらからダウンロードすること可能です。

(クリックで拡大できます)

上記の国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書に記入したら、年金事務所に直接、提出しに行くか、郵送でも受け付けています。

支払いは、毎月納付、6ヶ月分前納、1年分前納、2年分前納が選べます。

ただ、2年前納、1年前納、6ヶ月前納(4月分から9月分)を希望する場合はその年の2月末までに申し込みを完了しないと適用されませんので注意が必要です。6ヶ月(10月分から翌年3月分)前納を希望する場合は、8月末までが期限になります。

なお、例えば夫名義のクレジットカードで妻の分の国民年金保険料を納付することは可能です。ただ、配偶者以外の分(例えば子供の分など)を支払う場合は別途同意書が必要になります。

上記の国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書を提出して、手続きが無事完了すると以下の書類が郵送されてきます。

(クリックで拡大できます)

これが送られてこれば、手続きは完了したことになります。上記の書類ではなく、以下の書類が送られてきた場合は、何らかの理由でクレジットカードが使えなかったことを意味します。

ちなみに、分割払いの選択はできませんので、どの期間の前納を選んでも一括納付となります。例えば2年分前納を夫婦で行うと80万円近くが一括請求されるので、残高に注意する必要がありますし、クレジットカードの限度額にも注意しておく必要があります。

クレジットカード払いは、現金払いや他の納付方法と比べて得か?

クレジットカード払いと現金払いの場合、どちらがお得でしょうか?

6ヶ月前納、1年前納、2年前納にはそれぞれ、前払いすることでの割引が適用されますが、この割引率に関しては、現金納付でもクレジット納付でも変わりません。一応、その割引率を確認しておきましょう。

クレジットカード払い及び現金払いの場合の割引率

○6月分を前納すると800円のみ割引となります(本来の6ヶ月分の保険料は98,940円(平成29年)が98,140円になります)。月当りだとわずか約133円の割引になります。

1年分を前納すると3,510円の割引となります(本来の1年分の保険料は197,880円(平成29年)が194,370円になります)。月当りだと約292円の割引になります。

2年分を前納すると14,400円の割引になります(本来の2年分の保険料は393,960円(平成29年)が379,560円になります)。月当りだと600円の割引にになります。

現金とクレジットカードで割引率が同じということは、ポイントが付く分、クレジットカードのほうがお得ということになりますね。

割引率は口座振替が一番お得

割引率だけ考えると、実は現金やクレジットカード払いよりも口座振替が一番お得になります。しかも、現金やクレジットカード払いには無い毎月納付でも割引があります。詳しく見てみましょう。

○6月分を前納すると1,120円の割引となります(本来の6ヶ月分の保険料は98,940円(平成29年)が97,820円になります)。月当りだとわずか約186円の割引になります。
(現金・クレジットカード払いと比べると320円お得)

1年分を前納すると4,150円の割引となります(本来の1年分の保険料は197,880円(平成29年)が193,730円になります)。月当りだと約345円の割引になります。
(現金・クレジットカード払いと比べると640円お得)

2年分を前納すると15,640円の割引になります(本来の2年分の保険料は393,960円(平成29年)が378,320円になります)。月当りだと651円の割引にになります。
(現金・クレジットカード払いと比べると1,240円お得)

当月納付(1ヶ月ごと)・・・本来は翌月末までの支払いだが、当月末に口座振替にすることで月額50円のみ割引(現金やクレジットカード払いにこの制度はありません)。

上記のように、口座振替は現金やクレジットカード払いに比べて割引率が高くなっていますが、クレジットカードのポイント還元率を考えると、やはりクレジットカードが一番お得になるのかなと思います。

まとめ

如何でしたでしょうか?やはりポイントでの還元率を考えるとクレジットカードでの支払いが一番お得ですし、一度、申請してしまえば、その後はいちいち支払いに行かなくても良いというメリットもあります。ただ、1年や2年の長期間の前納の場合は、支払額が大きく、かつ一括払いなので、残高や限度額に注意しておかなければならないというデメリットもありますのでご注意ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です