手取り20万円の額面・年収はいくら?20代の平均年収・貯蓄額
20代前半で就職や転職をする場合、最低でも手取りで20万円くらいはほしいと考える方が多いのではないでしょうか?
そこで、手取り20万円の場合の額面額、年収額がいくらになるかの解説と共に20代の平均年収、年収300万円前後の平均貯蓄額や貯蓄割合等もご紹介したいと思います。
手取り20万円の場合の額面額と年収額
まず、月額で手取り20万円を貰うためには、額面ではいくら必要かを計算してみます。
一応の前提条件として、20代で独身、扶養家族無し、東京都在住、昨年の年収は240万円で計算してみます。
そうすると、額面は24万6279円となりました。ですから、だいたい額面で25万円あれば、手取り20万円が達成できそうです。
内訳は以下のようになります。
総支給額 | 246,279 |
健康保険 | 11,880 |
厚生年金 | 21,960 |
雇用保険 | 739 |
所得税 | 5,200 |
住民税 | 6,500 |
手取り額 | 200,000 |
手取り額20万円の場合、額面額は約25万円になりますので、単純にこれを12倍すると300万円となり、ボーナスがない会社ではこれが年収になります。
ボーナスは会社によって支給額が大きく異なりますが、大体、夏冬合わせて2ヶ月分が出るとすると、ボーナスが出る会社では年収が350万円になります。
平均給与から見た手取り額20万円(年収300万円)の実態
では、国税庁が毎年出している「民間給与実態統計調査」の結果から、20代で年収300万円はどういった位置づけになるかを見てみましょう。
下記の表は20歳から29歳の平均年収を男女別にしたものです。
男性平均 | 女性平均 | 男女合計平均 | |
20歳から24歳の平均 | 279万円 | 243万円 | 262万円 |
25歳から29歳の平均 | 393万円 | 318万円 | 361万円 |
上記から言うと、年収300万円だった場合、年齢が24歳以下であれば男女とも多いほうだと言えます。逆に25歳から29歳だった場合は、平均よりは少ないということになります。仮にボーナスが2ヶ月分でて350万円だったとすると、女性の場合は、平均よりも多くなり、男性の場合は平均よりもすこし少ないということになります。ただ、この平均は大企業の分も含んでいますし、年齢も幅があるので、25歳と29歳では差が生じて当然ということになるので、あくまで目安程度に考えてください。
ただ、上記よりも、かなり低い金額の場合は、転職を考えても良いかもしれません。
年収300万円前後の場合の平均貯蓄額
貯蓄なし(%) | 平均貯蓄額 | 中央値 | |
収入300万円未満 | 44.5% | 473万円 | 10万円 |
収入300~500万円 | 27.4% | 738万円 | 124万円 |
上記は金融広報中央委員会が行った 「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成30年)」 の結果です。年収300万円前後の単身者の貯蓄平均となります。
貯蓄平均は収入が300万円で473万円、収入が300万円から500万円で738万円となっています。これを見て、「そんなに無いよ」と思われた方が大半ではないでしょうか。平均値は実はあまり意味をもちません、ほんの一部の人が数千万円とかそれ以上の貯蓄を持っていて、その人たちが平均値を大幅に引き上げてしまっているためです。
一方、中央値はデータのちょうど中央にある数値になりますので、こちらのほうが現実的です。中央値を見ると、収入が300万円未満の方で10万円、300~500万円の方で124万円なので、「これくらいならある」と思われた方が多いのではないでしょうか。
もう一つ注目すべきは、貯蓄がない方の割合です。収入300万円未満であれば、実に44.5%が貯蓄がないので約半数の方が預貯金がない状態と言えます。よって300万円未満だとなかなか貯蓄ができないということが言えます。
次に手取給与のうちどれくらいの割合を貯蓄に回しているかのデータを見てみたいと思います。
収入300万円 未満 | 収入300万円 ~500万円未満 | |
5%未満 | 6.6% | 5.1% |
5~10%未満 | 10.3% | 10.4% |
10~15%未満 | 13.7% | 18.5% |
15~20%未満 | 2.8% | 5.7% |
20~25%未満 | 5.6% | 11.7% |
25~30%未満 | 1.5% | 3.6% |
30~35%未満 | 4.5% | 9.6% |
35%以上 | 5.3% | 11.0% |
貯蓄しなかった | 49.7% | 24.4% |
平均 | 8% | 15% |
収入300万円未満では49.7%が貯蓄しなかったので、先ほどの貯蓄なしの方の割合とほぼ同じになります。平均は8%なので、手取り20万円の場合は、1万6000円を貯蓄に回していることになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ご自身と比べて、いろいろと感じたことがあるかもしれません。
今は、本当に人手不足で、転職市場も活況です。今の仕事にやりがいを感じているのであれば、給与が多少低くても続ける意味があると思いますが、やりがいもなく、給与も平均よりも低いということであれば、これを機に転職を考えるとも一つではないでしょうか。