いい加減にしてほしい。雇用調整助成金

ブログの更新が遅れてしまいましたが、今日は、少し愚痴っぽくなってしまいますので、興味のない方は読まないでください。
さて、現在、コロナウイルスの影響で、多くの企業が売り上げが減り、苦しんでいることと思います。
そんな中で、政治家やマスコミは、「解雇せずに、雇用調整助成金を活用してください!!」と声高に叫んでいます。
ただ、ちょっと待ってください。その肝心の雇用調整助成金の申請現場の状況を本当にこの方たちはご存じなんでしょうか?
恐らく知らないと思います。知っていたらこんなことは言えないからです。

  

雇用調整助成金の現状

現在、現場ではどのようになっているか。
まず、書類が簡素化されたと、政治家は自慢げに話していますが、正直、全然、簡素化されていません。ガイドブックに書かれた添付書類だけを添付しても、おそらくほとんどの場合、受理されません。
働き方の多様化が進んでいる現状で、例えば土日祝休みで、支店等が無く、1日8時間週40時間の会社でパートさんとかもいない会社であれば、まだ簡単かもしれませんが、そんな会社はほとんどありません。でもガイドブックは、そういった会社のみを想定しているとしか思えません。
そのため、ガイドブックを読み込んでも、疑問だらけになります。
そして、それを解消するために、管轄の労働局に電話しても、まず、繋がりません。私も100回以上かけてますが、繋がったことがありません。厚生労働省が用意したフリーダイヤルにもかけましたが、そこは一応つながったのですが、急遽人員を揃えたためか、担当者に助成金の知識がありません。そのため、「詳しいことは。管轄の労働局に聞いてください」となります。
「いや、労働局が繋がらないのでこちらに問い合わせさせていただきました」と言っても、相手は、管轄の労働局に聞けの一点張りです。
 電話がつながらないため、感染に注意しながら、直接、労働局へ向かうと、人でいっぱいです。まさに三密状態です。
そして、相談するだけで3時間から5時間待ちです(1週間前の状態なので今はもっとひどいかもしれません)。
それでも、私は、2回労働局へ行きましたが、詳細な点については、1回目と2回目で労働局の説明が異なる始末です。
正直、これでどうやって申請するのでしょうか?

私は、社会保険労務士として開業し15年以上経つので、過去、幾度も助成金申請に携わってきましたが、これほど、まともな情報が得られないということは過去にありませんでした。
専門家でも難しいのに、一般の経営者の方が、はたして申請できるのでしょうか?もちろん、必死に勉強して申請されることと思いますが、現状にうんざりしてあきらめる経営者の方も多いと聞きます。

4月25日のNHKスペシャルで西村大臣が、社労士を活用して申請をしてくださいと発言したそうですが、助成金は、不正受給が発覚した場合、申請を代行した社会保険労務士も連帯して責任を負わされるので、いきなり電話してきた方の助成金申請は、躊躇してしまいます。受注したとしても、不正にならないように、細かい点までチェックしないといけないので、ものすごく時間がかかります。これからの時期、社会保険労務士は、労働保険の年度更新や算定基礎届が控えているので、正直、時間的余裕はありません。
信頼関係のできあがった顧問先の申請は全力で行いますが、正直、それ以外で受注するのは他の社労士さんも難しいのでないでしょうか。

昨日のニュースで、雇用調整助成金の国の負担分を引き上げることが発表されましたが、事業主の方は、正直、そんなことは望んでいません。
望んでいるのは、とにかく、もっと簡潔に、そして迅速に申請と支給ができるようになることです。金額を引き上げても、件数が増えて、ただでさえパンクしている労働局がさらにパンクするだけで何も解決しません。

今の制度を抜本的に変えるか、労働局の人員を10倍くらいに増やさないと助成金が下りるまえに、多くの会社が倒産します。
それだと金額をあげても意味がないんじゃないでしょうか?

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